子供を心配している親御さん

まず率直に言います。

 

『子供の非行が自分の責任だと思わないでください』

 

私の母も私が少年時代から何かあるごとに、『私がいけなかったのか』と泣いていました。

私の母の話を軽くすると、母は看護師という仕事柄上夜勤というものがありました。

その為、夜にいないということもしばしありました。ただ、当時の幼い僕は確かに寂しかったのかも知れませが、それがトラウマやそれが原因でその後非行に走ったわけではありません。ですが、これは親の気持ちなのかいつも自分に原因があると言って自分を責めていました。そうです、夜勤で家にいない時があったから息子は非行に走ったと。

これは全く違います。本人はそんなこと気にしていません。これは僕の家のパターンですが、状況や環境は人それぞれ違うとは思いますが、自分を責めるというのはどの親御さんも一緒ではないでしょうか。原因は自分にあると。これは間違っていると思います。誤解を招きたくはないのでこれも言っておきますが、虐待などあきらかに親に原因がある場合はこれに該当しません。というより、まずあなたの虐待をやめることから始めろよって思います。なので親の責任ではありませんと言いましたが、明らかに親に原因がある場合は少し話が変わってくると思います。ただ、もっと踏みこんふだ言い方をすると、仮に原因が親だとしてもその先の非行は子供のいいわけで『親が…』と使われますが、結局最後は少年少女個人の問題なんです。

 

ではなぜ少年少女は非行に走るのか。

 

これは周りの環境(住んでいる場所や友人、先輩関係)が大きいと僕自身も思いますし、周りの非行をしていた人の話を聞き総合するとやはり環境というのは大部分を占めると考えています。そして本人の性格も大きく関わってくると思います。

よく非行に関する本やテレビ番組などで特集などが組まれたり書かれたりしていますが、あれはなにをこの人たちは言っているんだ?と正直思ってしまいます。リアルじゃないんです。心理学とか問題傾向がどうとか専門家が言ったりしていますが、確かにそうなのかもしれませんが、リアルに生きている本人たちがそれを聞いて見て読んで変わるかというと変わらないと思います。知識が少しついて終わりです。むしろ表面上の万人ウケする言葉を親や矯正機関に収容中に使うようになるだけです。大事なのはリアルに変わる為に必要なことです。実際に変わらなければいけないんです!彼らは。

今後なぜ子供たちに関わっていきたいと思ったかというとまさにこれで、普通に生きてきた親や先生、周りにいる大人の話なんて聞かないんです。いえ、聞けないんです

心に入ってこないんです。同じ経験をして言ってくれてるわけではないからです。だから僕が全部のことを経験して少しは気持ちが理解できるから僕なりのアドバイスをしてあげたいんです。反面教師にしてもらいたいんです。少しでも方向が変わるきっかけになって欲しいんです。僕が変われたように。

今日は親御さんたちに僕の考えの基本をお伝えしました。

それを踏まえて今後読んでいって頂けたらなと思っています。

次は非行に走る原因についてもう少し掘り下げたいと思います。

 

最後に、僕はあなたたち親御さんを責めたいわけでも擁護したいわけでもありません。

なにを言っても過去より未来が大事なんです。この先みんな良くなればいいんです。

誰がどうとか原因は誰だとか話す必要ありません。大事なのはこれからです。子供達が良くなればいいと思っていますし、親御さんたちも一緒に良くなっていって欲しいし悩まないで欲しいんです。僕のお母さんみたいになってほしくないんです。残りの人生を楽しく過ごしてほしいんです。

                            ヒロ